矯正装置の種類について
症状や年齢で装置が変わります
可徹式:ご自分で取り外しが可能です。毎日使用することで治療効果が得られます。
固定式:ご自分で取り外しは出来ません。
約3歳~乳歯列期に用いる主な装置
歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)
受け口(反対咬合)の方に多く使用します。
- 可徹式:就寝時+α使用
- 装置作製のための型取りは、必要ありません。
- 受け口(反対咬合)の方に多く使用します。
- 機能的原因(低位舌・上口唇の過緊張)を取り除くことにより、状態の改善を促します。
約6歳~混合歯列期に用いる主な装置
バイオネーター
出っ歯(下顎の後退が原因の上顎前突)の方に多く使用します。
- 可徹式:就寝時+α使用
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 出っ歯(下顎の後退が原因の上顎前突)の方に多く使用しま す。
- 後退している下顎骨を前方へ成長誘導することにより、状態の改善を促します。
上顎前方牽引装置
受け口(上顎骨の後退が原因の反対咬合)の方に多く使用します。
- 可徹式:就寝時+α使用
- 装置作製のための型取りは、必要ありません。
- 受け口(上顎骨の後退が原因の反対咬合)の方に多く使用します。
- クワドヘリックスやセクショナルブラケット装置などの装置と併用します。
チンキャップ(オトガイ帽装置)
受け口(下顎骨の前方位が原因の反対咬合)の方に多く使用します。
- 可徹式:就寝時+α使用
- 装置作製のための型取りは、必要ありません。
- 受け口(下顎骨の前方位が原因の反対咬合)の方に多く使用します。
- 下顎骨の成長を抑制することにより、状態の改善を促します。
セクショナルブラケット装置
前歯にデコボコがある方に多く使用します。
- 固定式
- 装置作製のための型取りは、必要ありません。
- 前歯にデコボコがある方に多く使用します。
- 前歯一本一本にそれぞれ力を加え、歯を移動させ、状態の改善を促します。
- セクショナルブラケット装置のブラケットは白色のプラスチックブラケットを使用しているため、目立ちにくいです。
リンガルアーチ
前歯が1~2本デコボコしている方に多く使用します。
- 固定式
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 前歯が1~2本デコボコしている方に多く使用します。
- 前歯一本一本にそれぞれ力を加え、歯を移動させ、状態の改善を促します。
クワドヘリックス
上顎の幅が狭い方に多く使用します。
- 固定式
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 上顎の幅が狭い方に多く使用します。
- 上顎の裏側から、外に広がる力を加えることにより、状態の改善を促します。
急速拡大装置
上顎の幅が特に狭い方に多く使用します。
- 固定式
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 上顎の幅が特に狭い方に多く使用します。
- 特に骨に力を加え、上顎骨の拡大をはかり、状態の改善を促します。
約12歳~永久歯列期に用いる主な装置
マルチブラケット矯正装置
歯一本一本にそれぞれ力を加え、歯を移動させ、状態の改善を促します。
トランスパラタルアーチ(加強固定装置)
上顎の奥歯(大臼歯)をコントロールする装置です。
- 固定式
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 上顎の奥歯(大臼歯)をコントロールする装置です。
- 特に抜歯ケースに用いられ、奥歯が手前に移動するのを防止する役割があります。
歯科矯正用アンカースクリュー:ISA sphere等 (加強固定装置)
歯茎に歯科矯正用アンカースクリュー(小さなネジ)を植立し、それから歯に力を加えます。
リテーナー(保定装置)
動かした歯が元に戻らないように、リテーナーを使用します。
- 可徹式
- 装置作製のための型取りが、必要です。
- 動かした歯が元に戻らないように、リテーナーを使用します。
- 歯を動かした後、歯の周囲の骨はやわらかい状態となっており、歯が簡単に元の位置へ戻ろうとします。
- 時間が経過すると共に骨は硬くなりますが、その間はリテーナーを使用して、歯と骨が良い位置で安定するのを目指します。