矯正治療をすると、歯が均一に接触するため、3つのメリットが生じます。
悪い歯並びだと、口元を見られたくないため、笑うことが少なくなり、性格が消極的になることがあります。矯正治療をおこなうと、歯並びを改善すると歯を見せて笑うことが多くなり、コンプレックスの解消につながります。
矯正治療の一環で歯磨きの指導を受けることにより、歯磨きの習慣がつくようになります。
初めて装置をつけた時は、唇、頬、舌が装置でこすれ、話しにくい、食べにくいという違和感がありますが、2,3日で慣れていきます。
最初のうち、装置が唇や頬とこすれて口内炎が出来ることがあります。だんだん粘膜が強くなり口内炎が出来にくくなります。
歯に力を加えると鈍い痛みが生じますが、数日で元通りになります。
固定式の装置は歯磨きが難しくなりますので、歯磨き指導やクリーニングを行いますが、毎日の歯磨きをおろそかにすると、虫歯や歯肉炎・歯周病になります。
歯根の先端が吸収し、短くなる場合があります。
ごく稀に動かしている神経が失活し、変色することがあります。
歯を支えている骨や歯茎が痩せることがあります。
前歯をぶつけた経験のある人や埋伏歯がある場合、ごく稀に歯根と骨がくっついている場合があります。この場合、その歯は動かないので、脱臼や抜歯などの外科手術が必要になります。
親知らずの萌出は、歯並びを悪くする原因になる場合が多いです。必要があれば事前に抜歯をします。
治療中に顎が鳴る、顎が痛い、口が開けにくいなどの症状がでる場合があります。
治療直後は、まだ歯が安定していないため、動きやすい状態です。説明通り、保定装置を使用し、歯を良い状態で安定させる必要があります。保定装置を使用しないと悪い状態になります。また、成長発育や親知らずの萌出、加齢変化または習癖などにより矯正治療後に咬み合わせに変化が出ることがあります。
成長発育、歯の動き方、悪習癖、予期せぬアクシデントにより、当初の計画通りに行かないことがあります。その場合、治療計画を変更することがあります。
早期治療で、顎の成長を誘導したり、狭い顎を広げたりすることにより、本格矯正治療(おとなの矯正治療)で歯を抜かない可能性が高くなり、治療選択の幅が増えます。
早期治療を行っても抜歯が必要となる場合があります。しかし、早期治療を行うと骨格的な問題が小さくなるため、本格矯正治療後の仕上がり(横顔や口元の感じ)は、良好になります。
成長期、大人の前歯が萌出した状態で受け口の患者様は、自然にその状態が改善することは、極めて稀です。この状態を放置した場合、治療方法は、上顎と下顎のずれが大きくなるため、手術を併用した矯正治療が選択される可能性が高くなります。しかし、この状態の改善を成長期に行っておくと、手術を併用する可能性が低くなります。
成長期に不正咬合や習癖(頬杖やうつぶせ寝など)を放置すると、そのまま成長が促進されるため、顎が変形することがあります。成長が残っている時期に不正咬合や習癖を改善することで、変形の程度が軽減する可能性があります。
早めにご本人が気にしているコンプレックスを解消することで、からかいの原因を取り除き健全な精神発達を促す環境を整えてあげることができます。
治療期間が長くなる。
成長終了まで見届けるため、来院期間が長くなります。この来院期間中ずっと装置を使用することはありません。装置の使用期間は、必要な時期に必要な期間だけ使用します。可能な限り、患者様の負担を軽減するように治療計画を立案しております。
当院では、上記のメリットから、早期治療を積極的に行います。そして、患者様のご負担を軽減するため、早期治療(こどもの矯正治療)から本格矯正治療(大人の矯正治療)に移行される方は、早期治療の基本料金(¥150,000)と早期治療で使用した装置料金を本格矯正治療料金から減額します(月々にかかる処置料と経過観察料は除きます。)